四柱推命/四柱推命の開運法

四柱推命の開運法

 四柱推命とは、本来五行哲学であり、それは人が幸せになるための道しるべと言っても良いでしょう。深い意味において活用すれば、それは魂の探求のための地図そのものですが、シンプルに「開運法」として活用することできます。
 平易な言葉にすれば、その人の命式にとって必要な五行(用神)を補っていくことにより、その人の良さを引きだし、運を開いていくという方法です。ゆえに、命式の喜忌(きき)を取らない通変星のみを用いるような浅い鑑定法では、開運法にまで行きつく事はできません。

 ここでは、その人にとっての必要な五行を補っていくための方法を、簡単ご紹介したいと思います。

その五行の素材や色を身につける開運法

 自分にとって必要な五行の素材を、いつもそばにおいて意識することにより、運を開いていく簡単な方法です。例えば「木」が欲しい五行の人には、木製のアクセサリーを身につけるとか、森林浴をするといった方法で、漢方の基本的な考え方も、これとよく似ています。

 その一例を簡単に示しておきます。

  …… 森林浴、ガーデニング、生花、植物採集、花や観葉植物を飾る
  …… 日光浴、ランプやロウソク、照明器具、サンキャッチャー
  …… 土いじりをする、粘土細工、テラコッタ、焼物(陶器)
  …… 宝石、貴金属、ストーン、機械いじりをする、焼物(磁器)
  …… 海水浴、川遊び、シャワー、水風呂、水槽、ファウンテン


 また、その五行の色を身につけるというのも良いでしょう。
 五行の基本色は、およそ次のようになります。

単純にその五行の物を身につける五行の基本色

 実際に五行の色を使う場合には、この基本色に基づいたそれぞれの五行のイメージに近い次のようなイメージカラーも使用可能です。

  …… 緑色、ブルー系統の色全般
  …… 朱色、紫色、赤色系統の色全般
  …… 黄土色、オレンジ、茶色
  …… ベージュ、金色、銀色、メタリックカラー
  …… 紺色、寒色系かつ濃色系の色

自分にとって必要な五行を持っている人と、タッグを組む

 自分にとって、必要な五行を命式の中にたくさん持っている人と、結婚や同居、共同作業などによって、五行を取り込んでいくという方法です。

 この場合、自分の命式とパートナーにしたい人の命式の五行バランスを、事前に知っておく必要がありますし、相手の命式にとって、自分が多く持っている五行がどのような影響を及ぼすかも、考慮しなくてはなりません。

 また、いくら必要な五行をたくさん持っていると言っても、必ずしも理想的な関係になるとは限らず、その人の運気の流れや性格に問題がある場合には、この限りではありません。単純に命式の五行の多寡だけを見てパートナーを決めてしまうのは、注意を要します。

欲しい五行やその通変星にあたる職業に就く

 一日の生活の中で、職業に携わっている時間はかなりのウェートをしめますから、職業によって必要な五行を取り入れていくのも、効果的な開運法です。五行の職業の一例は、次の通りです。

  …… 林業、紙パルプ、アパレル関係、料理、医療関係
  …… 電気・ガス、熱化学、エネルギー、芸能出版関係
  …… 不動産業・土木・農業・陶器・石材
  …… 宝石・貴金属、鉄鋼、機械、自動車、金属
  …… 水産業、飲料水、流通業、旅行、人材派遣

性格の中で欲しい五行の通変星の要素を補っていく

 四柱推命の必要の五行を通変に変換することで、その人の性格の足りないところや開運法を知ることができます。人の運命は、その人の性格に大きく起因しています。これは、運命の元となるものを変えてしまう開運法とも言えます。
 もちろん、自分の性格や考え方を変えるというのは、大変難しいことではあるのですが、四柱推命はどのようにそれを改めればいいのか、大きなヒントを与えてくれます。
 それぞれの通変星の性格に与える影響は、次のようなものです。

  • 自星(比肩・劫財)

    自分らしさへのこだわり。自己防衛本能。強い意志や欲求。

  • 食傷(食神・傷官)

    人に対する思いやり。自己PR。気遣い。プライド。

  • 財星(偏財・正財)

    現実性。情報収集。時間管理。周囲との交流。流行。

  • 官星(偏官・正官)

    自制心。従順さ。我慢すること。集団との関わり合い。

  • 印星(偏印・印綬)

    習得する能力。能率を上げる。計画性。頭の良さ。甘え上手。

 例えば、日主が「庚」や「辛」といった金の五行で、他に金の五行もたくさんあるも、かといって、木の財が存在して強旺格にもならない、水の五行が用神の命式があったとします。

 この方の命式からして「自星」が多くて金の五行ですから、融通がきかなくてこだわりが多く、人の意見を聞き入れない頑固な性格ということになります。開運法は、水の五行は日主が金の五行の人にとって「漏星」にあたりますので、人に対する無償の優しさや自分をうまく表現するといったことです。

 これらの方法をうまく有効利用できれば、本来の運勢を大きく向上させることができるでしょう。